ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

政治情報サイト「ポリタス」が闇鍋みたいでおもしろい

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 東京都民さん!選挙ですよ!選挙!

 

 いよいよ、投票日も近付いてまいりました、都知事選。 これまでは、もう「政治」の「せ」の字を聞いた途端に、

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と拒否反応を示していた僕も、なんかよく知らないけれど、家入さんがおもしろそうなことをやっているし、購読している津田マガ*2からは連日、特別配信が送られてくるし、こりゃあ行くしかないべ!投票!と思い立ち、関心を持って、話題を追いかける日々を送っております。

 先週末は代々木公園で、せんきょCAMP主催のイベントに参加し、3候補の話を聴いたり、その後はノリで、家入さんの街頭演説を渋谷で聴いてきたり。おもしろい話も聴けて、楽しかったですよ。

 

 そんな中でも、津田大介さんの主催する「ポリタス」の記事がおもしろい!ということで、自分が気になった記事をいくつかご紹介させて頂きます。

 このサイト、著名な方も多く見解を寄稿していますし、「原発はなくすべきだ!」という主張の記事を読んで、ある程度は納得した後に、「原発はありえない!」という内容の記事にも共感して、混乱してしまうような、ごった煮感がすごい。いい具合に頭の中がこねくり回されて、たまらないです、はい。

 

 まだ半分ほどしか読めていないので、なんとか投票日までには追いついて、自分の支持を決める参考としたいです。

 

 

脱・脱原発したい無自覚都民のための都知事選エンジョイ法 

(竹田圭吾/ジャーナリスト・編集者)

都知事選がユニークなのは、投票する人々が自分を「都民」だと思っていないことである。

(中略)

東京には、居酒屋の会話でネタにしてもらえる「県民性」もないし、ご当地性をぷんぷんと匂わせるゆるキャラやB級グルメもない。職場で一緒に働いていても、そこには千葉や神奈川や埼玉の県民さんが少なからず混じっている。個人としてもコミュニティーとしても、都民としてのアイデンティティーを自覚しようがないのです。

災害が起きたときにこの人が都知事で大丈夫と思えるかどうか、理想論の防災ではなく現実的な減災対策をどれだけ講じてくれるか、などが私にとっては「路上の目線」でもっとも大切な要素だ。それが待機児童対策である人もいるだろうし、介護施設に入居できない待機高齢者の対策だという人もいるでしょう。

 

 「東京都民には、都民としてのアイデンティティーがない!」という言説から始まって、「路上の目線」という要素から争点を選ぼう、という主張で締め括った内容。確かにそうかもなー、と考えさせられた。

 なんというか、東京は雑多すぎる。大都会新宿、若者の聖地原宿、下町浅草、ベッドタウン八王子などなど、個性的な土地がありすぎて、「東京都」をひとつの括りで考えることが滅多にない。だからこそ、普段は見えなくなっている「東京」を見える化するために、まずは自分にとって身近な問題を争点として考えるのはどうだろう、という主張は、納得のできるものだった。

 

誰が東京を大災害から救うのか? 主要4候補の公約比較

(永松伸吾/関西大学社会安全学部准教授)

筆者は防災・減災政策を専門としているだけに、今回の都知事選で各候補がどういう防災対策の公約を出してくるかに興味を持っている。ほとんどのマスコミも首都直下地震対策を主要争点に加えている。だが、今のところ本当の意味での争点にはなっていない印象である。

防災対策が必要だという認識はどの候補者も持っていて、それぞれにそれらしい公約を掲げており、対立軸も明らかではない。そこで、私なりに都知事選における主要4候補(舛添要一氏、細川護煕氏、宇都宮健児氏、田母神俊雄氏)の公約について、防災対策に限ってではあるが、独断で解説してみたい。

 

 「防災」という視点に限定して、主要4候補の公約を比較した内容。正直、候補はたくさん、公約もたくさん、争点もばらばらで、全てチェックするのはしんどい。ので、このような限定的な解説は非常に助かるし、参考になる。

 

都立高校から世界を変えるクレイジーな人材を!

(税所篤快/NGO e-Education 共同代表)

せっかくの都知事選なのに教育の話はなぜないんだろう。

タブレットを使用した反転授業や、映像学習など最近メディアを騒がせている。

しかし僕はタブレットや映像授業などの「デジタル教材」は日本では本質的な働きをしないと思う。

(中略)

そんなことよりやることがある。東京の公立に通う子どもたちに「本物」との出会いを届けること。

都立のみんなに本物との出会いをたくさん提供すること。かわいい子には旅をさせろの精神で世界の様々な現場に導くこと。

こういった教育政策が今回の都知事選でももっともっと話されるべきだ。教育こそ僕たちの世代が未来に残せる最も大きな投資であり、変化なのだから。

 

 こちらは「教育」の視点から。筆者のプロフィールを見たところ、同い年で、共感できる点も多い。

 

都知事選、突如現れた若者の選択肢

(堀江貴文/SNS株式会社ファウンダー)

今回の都知事選、なんだから爺さんたちばっかりで正直つまんねーなーと思っていた。私自身も複数人から出てみない?って言われたくらいの人材不足感満載。それくらい特に若い層の選択肢がなかった。

しかし家入一真君がツイッターで1000RTされたら立候補するって宣言して、彼こそ適任だと思い応援することを決めた。

 

 家入候補の応援をする、ホリエモンこと堀江貴文さんによる、ざっくりとした主張。「代理のスタッフがTwitterで情報発信するのってどうなん?」という意見には、全く同意です。

 

抜本的なチェインジを

(モーリー・ロバートソン/ミュージシャン+ジャーナリスト)

ぼくは日に日に都知事選への興味を失っている。老人の世界観に媚びた候補者ばかりだからだ。究極の田舎者であった、旧世代の日本人の最後のあがきにも思える。何も変えたがらず、かつてうまく行っていた時代を追体験したい、固まってしまった思考を持つ有権者が想定されており、エキサイティングな要素が何もない。何も変えないのなら、茶番の少ない保守候補が良いと考えている。しかしそれも消去法だ。つまらない。

オリンピックをせっかくやるのだから、一世代で日本社会を刷新した方がいい。東京から。ぼくなりのユートピアを泡沫の一つとして提案しておこう。これには都政を越えて、次世代の日本のビジョンが盛り込まれている。

 

 このような冒頭に始まり、英語、移民、理数系、フェミ、ガンジャに関して、それぞれ「こうすりゃ良くなるんじゃね?」という提案をしている。

 特に、「ガンジャ」の項目がぶっ飛んでいておもしろい。

最後に大麻の合法化だ。葉っぱを吸ってラリっている人間が多ければ、音楽がおもしろくなる。レゲエだけではない、ダブステップもエレクトロ・ハウスもロックもおもしろくなる。100人ぐらいの清志郎たちが出てくる。女性の清志郎たちが出てくる。観光客も葉っぱを吸いたくて世界中、特に中国・韓国からどっと押し寄せる。九州で葉っぱフェスをやったらそれはもう、ウッドストックになるだろう。

 

むしろ憲法を都知事選に問う

(伊東乾/作曲家・指揮者/東京大学東日本大震災復興支援哲学会議事務局長)

周知のように都知事選には16人が立候補している。この番組(特報首都圏)では冒頭と末尾に届け出順として16人の名前の一覧を映したが「立候補者はどんな政策を考え、何を訴えてゆくか」については、なぜか特定の「6候補(宇都宮、中松、田母神、舛添、細川、家入)」だけにインタビューして、30分の番組を構成していた。

(中略)

メディアとは「見慣れてしまってはいけないもの」である。常に新しい用心をもって状況を読み解き直してゆくこと。それを「メディア・リテラシー」=識字率と呼ぶのは、この観点なく受身でメディアに慣れてしまうことが、文字を読む能力を欠くのにも等しいからだ。

 

 NHKの番組構成、新会長の発言などから、そこにあるメディアと憲法の言っていることの矛盾を突いた内容。きちんと「頭で考える」投票をするよう、呼びかけている。

 

「原発」以外も大事と言うけれど

(吉田徹/北海道大学公共政策大学院准教授)

「脱原発」が争点として突出した理由のひとつは、今回の都知事選では「合意型争点」が焼け太りしていることにある。言い換えれば、争われるべき点がさほどないのである。オリンピックも、防災も、福祉も、待機児童問題も、どの候補者であろうが重視しなければならない政策であることには変わりない。力点の置き方やニュアンスは違っていても、こうした政策を無視する主要候補者はいない。細川候補も、オリンピック反対から賛成へと立場を変えている。候補者の立場や政策の大きく食い違う「争われる点」のボリュームは限られている。

メディアに必要なのは、「原発以外の争点も大事」と優等生的な物言いをするのではなく、それでは有権者にとって何がどのように大事なのか、争点をまさに「争うにふさわしい点」へと昇華してみせることだ。それは取りも直さず、人々に問いかけ、考えさせ、分断させ、賛成か反対かを迫る「政治」という行為を実践することである。

 

 都知事選という首長選挙の特性を説いた上で、その「争点」についてどう考えるべきか、どのように争われるべきか、についてまとめたもの。政治なんてちんぷんかんぷんな僕にも分かりやすく、興味をそそられる内容だった。

 

脱原発に導く映画『100,000年後の安全』を無料配信する

(浅井隆/アップリンク社長/webDICE編集長)

核のゴミの処分問題の解決は、目先の経済のために先のばししてもいいという意見が多数だったのがこれまでの都知事選の結果だ。小泉、細川の両氏とも首相在任時には原発推進派だったのが、小泉氏は『100,000年後の安全』を観たことが一つのきっかけとなり脱原発に意見を変えた。それならば、これまでに石原元都知事と、猪瀬元都知事に票を投じた人にこそこの映画を観てほしく思い、無料公開に踏み切った。

そして、どの選挙においてもマジョリティである、棄権した有権者に観てほしいと思った。

 

 小泉元首相が脱原発に意見を変えるきっかけとなったという、映画『100,000年後の安全』について。投票日翌日まで無料公開中とのことなので、今のうちに観ておきたい。

(関連記事:10万年後の人類に高レベル放射線廃棄物の処理施設をどう託すか——『100,000年後の安全』マイケル・マドセン監督インタビュー

 

 

政治のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ―増補改訂版

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