ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

夢日記。僕と友達とおばちゃんズと。

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photo by Stefan Schlautmann

 今朝のお話。スマホの甲高いアラーム音で覚醒し、お布団に潜り、またアラームで起こされ、お布団に帰還し、また目覚め――を繰り返している中で、夢を見た。

 

 スーツ姿の友達と、着物姿の僕。2人は、電車に乗っていた。どの鉄道会社のものかははっきりしないが、ボックス席ではなく、向かい合わせの横一列のシートという、ありふれた車両だった。

 車内は空いていた。座席は8割埋まっているかどうか、という様子で、空席もちらほら見受けられる。他の乗客は、友達と同じくスーツ姿のサラリーマン風の兄ちゃんや、OLといった風情のお姉さんが多かったと思う。おじちゃんおばちゃんもいたが、自分たちと同年代か、それより少し上くらいの人が大勢を占めていた。幼い子供はいない。

 夢だからと言って、そこにずらっと人ならざる者が座っているでもなく、近しい人間と相対して懺悔するような無意識空間となることもなく、「せいぞーんせんりゃーく!」的なミュージカルが始まることもなく。そこは、ただただありふれた、日常で僕が親しんできた「電車」だった。

 

 僕らはその、車両の端の短いシートに腰掛けていた。優先席が設けられている類のシートで、そこは優先席ではなかった。2人はどこかに行く途中らしく、楽しく――おそらく、人によっては騒がしいと感じるくらいのトーンで――話していた。

 話の内容は、取り留めのない雑談だったと思う。最近仕事どうよーとか、あの小説が面白かったーとか、あいつらいつ結婚するんだろーとか。いつも通り、何もおかしくない。いや、卒業した僕らが2人、着物とスーツという格好で、電車に乗っているのが既に変なのかもしれないが。もしかすると、大学の帰り道だったのだろうか。僕らの間に流れる雰囲気と、会話のテンポは、当時のそれだったようにも感じる。

 

 ぐだぐだと雑談を続けていると、電車はとある駅に停車した。すると、おばちゃんのグループが乗車してきた。数にして、5人くらいだったと思う。彼女らは、僕にとっての「おばちゃん」を凝縮したような存在だった。おばちゃんらしい服装、おばちゃんらしい顔つき、おばちゃんらしい話し方、おばちゃんらしい図々しさ。あれこそまさに、僕にとっての「ザ・見知らぬおばちゃん」といった風体である。

 おばちゃんズは、乗車して、そこそこ空いた車内を見回し、だが一緒に並んで座れないと見ると、こちらに目を向けた。短めのシート。短いとは言っても、5人は座れるほどの長さがあり、僕ら2人は片側に詰めて座っていたので、3人は座れる空間があった。しめた、と見たおばちゃんズのうち、2人が僕らの横に座り、もう3人は向かいの席に座った。

 

 通路を挟んでバカ騒ぎを始めるのかと思いきや、何の前触れもなく、おばちゃんズは僕らの批判を始めた。やれ電車の中で大声で騒ぐなだ*1、やれそんな格好(着物)で座席に座るのは迷惑だ、やれ最近の若者はなってないだ*2と、唐突なツッコミはしばらく続いた。まるで、すれ違いざまに散弾銃でも打ち込まれたような気分。通り魔ならぬ、通り説教魔ですかい。

 説教はしばらく続き、その内容もかなり突っ込んだものになってくる。というか、「なんであんたらそんなこと知っとるんや!」という個人的な事情ばかり。あの時の行動は振り返ってみると妥当じゃなかった、もっと積極的に動け、女運がなくて残念過ぎる……って、余計なお世話ですわー!!

 

 さすがに言われ続けているだけの僕ではない。ふざけんじゃねえ!と言わんばかりに、隣のおばちゃんをどついてやったり、どついたり、どついてやった*3

 ちなみに、向かいの席では、いつの間にか移動した友達が、おばちゃんズ(3人)と異種格闘技頂上決戦を繰り広げていた。ボクシングの姿勢で拳を振り上げるおばちゃんAと、蹴りを巧みに攻めてくるおばちゃんB、それに、カポエラ使いのおばちゃんC。ポケモン*4じゃねーか。立ち向かうは、我が友。どこからそれ出した、と突っ込みたくなる野太刀を腰に持ち、「――卍解!」って、え、なにそれずるい、僕にやらせろよ、格好的に。

 

 おばちゃんズ(2人)の口撃に対して、どつきと反論の応酬をする僕と、おばちゃんズ(格闘ポケモン)の猛攻に対して、刀一本で応戦する友達。そんな混沌とした空間を破ったのは、いつの間にか停車していた駅から乗り込んできた、おばちゃんZだった。このおばちゃんZ、どこかで見たような風貌だったと思うのだけれど、思い出せない。リアルの知り合いか、なんかのキャラクターか*5

 戦場に舞い込む一陣の風となったおばちゃんZは、「なぞのぱわー」で争いを止めてしまった。いや、本当にどうしてか分からない。おばちゃんZが現れた途端、僕らは戦いを止め、一転、楽しく歓談を始めたのである。わけがわからないよ!

 

 僕とおばちゃんズが、あそこの紅葉がすごい、あの日本酒がうまい、今度一緒に飲みに行きましょうなどと楽しく話しつつ、さっきの批判はこうこうこういうわけで――と分析を始める中で、我が友はポケモンを口説いていた。うん、なんかもういいや。

 場が和やかになり、さて、次の駅で降りようか、という場面。ふと、闖入者ことおばちゃんZを見ると、彼女は満足気に微笑み――そこで、目が覚めた。

 

 そんな夢。久しぶりに訳の分からない夢を見て、しかも珍しくそこそこ覚えていたので、メモ。僕は、「おばちゃん」という形の「自意識」と戦っていたのだろうか。なんでおばちゃんなんや。

 

ゆめにっき (FreeGameNovel)

ゆめにっき (FreeGameNovel)

 
夢十夜

夢十夜

 

*1:あんたらや!

*2:我が夢ながらテンプレすぎるだろう…

*3:全力でどついたった!必死の抵抗。現実じゃ他人はどつけません

*4:エビワラー、サワムラー、カポエラー

*5:僕の夢では、リアル知り合いと2次元キャラが、平気で一緒に登場します