ぐるりみち。

平成生まれのフリーライターのブログ。本・映画・マンガ・アニメの各種レビューに、旅行・グルメ・街歩き日記など。

雇用保険説明会で上映されたDVDを見て、何とも言えない気持ちになった

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前回:

 

 やっほー!無職だよー!(挨拶

 

 前回に続いて、ハローワークに行って参りました。今日は、雇用保険受給者向けの、初回説明会。およそ2時間、ハローワークの利用方法と、雇用保険に関する説明を受けてきました。

 

 説明そのものはひっじょーに分かりやすく、かなーり詳細。受給者それぞれに固有の「支給番号」を始めとした、数字の羅列の意味まで詳しく解説してくれて勉強になりました。

 東京都は、日本の都道府県を北から数えて13番目にあるとか、「そこまで説明するんかい!」などとは思っていません。はい。

 

 そんな中、受給者向けに作られた、雇用保険に関する説明のDVDが、何とも言えないものだったので、簡単にご紹介。あれです。教習所や工場見学で観るような構成の映像です。全然古さは感じなかったけれど。

 

 

「働く意志がない」とは

 雇用保険、または失業保険とも呼ばれる、失業者向けの給付制度。その紹介映像の中で、とても上品ではっきりとした口調で話すおねーさんによって語られていた給付の条件のひとつに、「働く意志がある」ことが挙げられていた。うん、当たり前ですね。

 ただ、そこで話していた「働く意志がない」人の説明。これがちょっと、腑に落ちない。簡単に言えば、こんなものだった(実際の映像と表現は異なります)。

 

  • 何もせず、家でぐうたらしている人 ⇒ 分かる
  • 給料や就業時間など、無駄に仕事の条件にこだわる人 ⇒ …ん?
  • 一般的に就職が厳しいとされる、特別な職種を目指す人 ⇒ えええええ

 

  いや、ひとつ目は分かりますよ。人はそれをニートと呼ぶのです。*1
 だが、その他の2項目。そいつらはどうなんだ。

 

事情が変われば条件も変わる

 2つ目の項目。無理難題のありえない条件を希望して、「就職できない」っていう人なら、まあ分かる。それは単に、働きたくないだけ。その条件で働いて生活できる環境を、自分で創りましょう、ってことになる。

 だけど、そのままの意味で受け取るならば、それはつまり、「ん?個人の事情?そんなの知らないけど、とりあえずどっかで働いてね(はぁと」って言っているようにしか思えない。いやいや、それはちょっと違うんじゃないか、と。

 

 その条件を指定するからには、何らかの事情があると考えるのは当然だ。就業時間は特に。例えば、片親で、幼い子供の育児があるとか、自分の親の介護があるとか、人によってはやむを得ず条件が厳しいものになることだってあるはず。

 それを、「働く意志がない」として、すっぱり切っちゃうのはどうかと思った。

 

「特別な職種」ってなんぞ?

 そして、もうひとつ、3つ目。「一般的に就職が厳しいとされる、特別な職種を目指す人」。これは、そもそも意味が分からない。

 映像の中でも、具体的に「特別な職種」の説明はなかったように思う。パソコンに向かう男性の姿が映し出されて、そんな言葉が入っただけ、だったと思う。

 

 それまで全く無関係の業種で働いてきて、勉強をしたことなく、「弁護士になる!」「医者になる!」とか言い出す人でもいるってことなんだろうか。

 だとしたら確かに無茶ではあるかもしれないけれど、「働く意志がない」と切り捨てるのは、こっちもやっぱりどうかと思う。うーん、なんなんでしゃろ。

 

ハローワークって

 聞いていると、まるで「なんでもいいからとにかく早く仕事に就いて働きましょう!勤労の義務ですよ!さあさあさあ!」と急かされているようにしか感じなかった。

 いち早く復帰するべき、っていうのは分かるけれど、それで妥協しちゃって、後で「やっぱ無理!」ってすぐに辞めるようなことだってあるんじゃないかと。

 

 うーん、なんだかなー、おかしくないかなーと思ったけれど、そういえば、ハローワークってそういう場所なんでした。「1日も早く就職する!」なんてチラシもよく見かけるし、間を空けず、早めに社会復帰させることが目的なわけで。

 

 それなら、ちょっと強い言い方で動機付けを狙うっていうのも分かる。

 

 とまあ、ここまで「おかしくね?」とは書いてきましたが、映像の表現に疑問を感じただけで、実際にハローワークで相談する時は、一人一人に合った支援をしてくれていると思う。

 制度や支援の内容は、かなり手厚い印象を受けるし、有効に使えれば、再就職だってちょちょいのちょいなんだろう。僕も、しばらくはお世話になりまする……たぶん。

 

 そういえば、書き忘れていたDVDの後半。

 

 それまで丁寧に話していたおねーさんから急に変わって、いかついおじちゃん(「給付調査官」のテロップ)が「不正受給ダメ、ゼッタイ!」的な内容を強い口調で話し出し、「てめえらのデータはコンピュータシステムによって管理されてるんじゃオラァ!」と言いつつ、どことも知れぬ巨大なサーバールームを映すという、なかなかにあからさまな演出がありましたが、突っ込まないでおこう、うん。

 

*1:最近は、活動的だったり物作ってたり、ニートも多様化しているらしいので、一口には言えませんが