ぐるりみち。

平成生まれのフリーライターのブログ。本・映画・マンガ・アニメの各種レビューに、旅行・グルメ・街歩き日記など。

雑食ライターのおすすめ本、111冊の紹介と感想まとめ

目次

 

最近のおすすめの本5冊(随時更新)

『アイデア大全〜創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』読書猿

 読んで字のごとく、古今東西の「アイデア」をまとめ上げた1冊の辞書。

 しかしその本質は、「ヒトの知的活動とそれに関わる “発想” の過程・手法を紐解いた概説書」と言えそうだ。それも単に個々の発想法を羅列しているだけにとどまらず、その背後にある連関・歴史までをも概説した「発想法の歴史書」とも呼べる内容になっている。

 幅広い学問分野にわたるアイデアが取り上げられているにも関わらず、専門知識を必要としない、明快な解説も魅力的。それまで関心のなかった学問に興味を覚えてくるほどであり、「知的好奇心をくすぐる啓発本」としても読むことのできる、おすすめの1冊。

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『僕らが毎日やっている最強の読み方』池上彰、佐藤優

 池上彰さんと佐藤優さんによる対論本。サブタイトルにもあるとおり、新聞・雑誌・ネット・書籍・教科書から「知識と教養」を身につけるための、インプット術を論じている。

 幅広い分野での「知」のプロフェッショナルである2人の手法を紐解いた本ということで、とにかく濃密かつ実践的。ビジネスマン向けに書かれているようにも読めるものの、新聞や本の読み方については大学生にとっても参考になる内容だと思う。

 誰もが「情報」とは無縁ではいられない現在、情報収集と知的生産のエキスパートである2人の対論は、今後の学習の指針となるはずだ。

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『読んでいない本について堂々と語る方法』ピエール・バイヤール

 訳者あとがきの表現を引用すると、本書は、読者を「読書コンプレックス」から解き放ってくれる1冊だ。とにかく「自由な読書」を志向する本であり、面倒なイメージの強い読書感想文にドロップキックをかまし、「本」と「読書」を魅力的に再定義してくれる。

 そもそも「本」あるいは「読書」とはなんぞや、という視点から始まり、古今東西の出典を参照しつつ紐解かれていくなかで語られるのは、その不確実性。あまりに曖昧な「本」の存在と「読書」という行為を再定義することで、既存の高尚なイメージをぶん殴って破壊してくれる。

 読書が好きだろうが嫌いだろうが、少なからず「本」と接する生活を送っている人に勧めたい。

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『読書について 他二篇』ショウペンハウエル

 「思索」「著作と文体」「読書について」の3篇を収録。それぞれ要点として、

  • 読書に重大な価値はなく、健全な精神は「思索」から生まれる」
  • 思索なき著作に価値はなく、「文体」は主張の所有から生まれる
  • 新刊の多読に価値はなく、「古典」が我々を育て啓発する

と説いている。世間的にも評価の高いレビュアー、読書家の多くが「古典」を勧めていることも、著者の主張の証左と言えるだろうか。広く「本」を考えるにあたって必読の書。

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『十三世紀のハローワーク』グレゴリウス山田

 平たく言えば、「世界史においてマジで実在した過去の職業を、SRPGの『ジョブ』っぽく紹介した本」。

 見るからにゲームの攻略本あるいは設定資料集のような紙面でありながら、その解説はガチ。徹底的に参考文献を洗った上で歴史・文化とも紐付けつつ各職業を解説しているため、もうその手の専門書と言っても過言ではないんじゃないかというレベル。

 剣士、吟遊詩人、ドルイドといったゲームの「ジョブ」的な職業があれば、ビール妻、鮮魚飛脚、コーヒー嗅ぎなどの一風変わった職業も。SRPG好きはもちろん、歴史が好きな人にもおすすめ。

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小説・ライトノベル

『新釈 走れメロス 他四篇』森見登美彦

 森見登美彦さんの “新釈” によって蘇った、近代日本文学作品の短編集。

 パロディが色濃く、作者もノリノリで書いたと思しき『走れメロス』が爆笑必至である一方、『桜の森の満開の下』のように淡々と進み余韻が味わい深い物語もあり。

 元ネタの文学作品との「比較」を楽しむも良し、過去の森見作品とのリンクを探して読むも良し、それら要素は鑑みず純粋に物語を楽しむも良し。手に取った各々がさまざまに楽しめる、誰にでも勧めることのできる短編集となっている。

 畢竟、面白きことは良きことなり!

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『最後の医者は桜を見上げて君を想う』二宮敦人

 いわゆる「医療小説」に区分される作品でありながら、描かれている「死」があまりに鮮烈すぎて驚いた。誰にも等しく訪れる、決して逃れることはできないもの。小説自体は作られた“物語”的でありながら、「死」だけが嫌に生々しく感じられた。

 2人の医者と、死に至る3人の患者――それぞれの視点によって本作が掘り下げていたのは、「死生観」であると思う。良くも悪くも“物語”として単純化されてしまった、死にゆく人との向き合い方。それを“物語”の力でもって再検討した“物語”こそが、本作なのではないかしら。

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『ちょっと今から仕事やめてくる』北川恵海

 本書の主人公は、「そのあたりにいそうな、今時の普通の若者」として描写されているように見える。ちょっとヒネたところがあり、上司に対して独り言で毒づきはするものの、根は真面目。プライドは高く外部からの揺さぶりに弱いが、やるときはやる。

 そんな普通の若者が追い込まれるどうしようもない過程を描きつつ、彼を救う存在として、「ヤマモト」を名乗る赤の他人を持ってきているのがおもしろい。職場や学校、特定のコミュニティに縛られてしまうことの怖さと、その対策を教えてくれる、優しい物語。

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『砕け散るところを見せてあげる』竹宮ゆゆこ

 いじめに立ち向かう少年少女の青春小説であり、独特の構造を持ったミステリーであり、そしてなによりも、喪失すらも温かく受け入れる「家族」の物語。

 最初に読み終えたときは腑に落ちなかったが、改めて冒頭を読み、再び終盤を追いかけてみたら――とんでもない爽快感が待ち受けていた。ひとつの構造が明らかになって、目の前の景色が急に開けて広がるように、物語全体の構造とテーマが一挙に腑に落ちる感じ。

 そして本当に最後の瞬間、明らかになった主題を知って、確かに帯のとおり、ちょっとだけ涙ぐんだ。残酷ながら、読んだあとには温かい何かが残る、素敵なストーリー。

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『知らない映画のサントラを聴く』竹宮ゆゆこ

 あらすじを信じてはいけない。どうしようもなく残念な無職の成人女性が、失ったものを取り戻すため大好きな「敵」と戦うもフルボッコにされ、終わることのないダンスを踊り回り続ける話。

 代替不可能な現実にひれ伏し踏みにじられ、それでも罪を精算するするべく足掻く泥臭さ。――これは、贖罪の物語だ。

 明確な「答え」を得ることはできないかもしれない。けれど、自らの失敗や喪失を癒してくれる処方箋とはなり得るはず。罪の意識と向き合い、真に「答え」を識ろうというのであれば、必要なのはイメージだ。何も見ず、触れず、知らず、ただ外から中に入ってくる存在に意識を傾け受け入れること。

 それがきっと、「聴く」ということなのだろう。

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『東京公園』小路幸也

 何者にもなれない学生時代、その人生の「途中」を写真の如く切り取った青春小説。

 恋愛モノでもなく、家族モノでもなく、あくまで純粋な「人間関係」に焦点を当てているような描写は思いのほか新鮮で、読んでいて何より心地の良いものだった。

 当たり前に日常を過ごしていると忘れてしまいがちな、一瞬一瞬を大切にする「途中」という時間軸の描き方が素敵。登場人物の誰もが魅力的な、暖かく優しい作品だ。

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『ボトルネック』米澤穂信

 超絶鬱展開。鬱しかない。鬱まっしぐら。

 本作が指し示すのは、何よりも「比べること」の残酷さ。――もしも、自分が生まれていなかったら。その代わり、自分のいるべき場所に別の人物がいたら、世界はどう変わっていたのだろう――。そんな、知りたくもない「IF」を突きつけられる。

 つまり本作は、自分の全存在を否定される物語でもある。もしハッピーエンドで終わるなら、「この世に不要な人間なんていない! 私には君が必要だ!」……なーんて劇的な展開があるのだろうけれど……きっと、この作品にそれはふさわしくない。

 

『五分後の世界』村上龍

 一言で言うなら「生々しい」。そして「痛い」。

 場面描写がすごいとは聞いていたが、まったくそのとおりだった。ひとつの場面が段落もなく延々と書かれていれば読む気も失せようものだけれど、詳細かつ「生きた」描写は、読んでいて強く没入させられる。

 一方では、本作の舞台となっている「世界」との対比によって現実世界を批判したり皮肉ったりしている点は、読んでいてもそれなりに納得させられるものでおもしろい。

 欧米文化を取り入れ、何かを失いつつも発展した現在の日本と、多くの犠牲を払いつつも自分たちの誇りを守り、強くたくましく生きる5分後の日本。どちらが正しい、間違っているとは一概に言えないけれど……メッセージ性の強い作品であることは間違いない。

 

『クォンタム・ファミリーズ』東浩紀

 SFにも哲学にも量子論にも明るくない自分は、純粋な「物語」として最後まで読みきった。読後感は悪くない。むしろ、すっきりした。主人公が最後どうなるかについて薄々予感していたため驚きはなかったが、彼の至った結論は小気味の好いものだった。

 ただ、本作品で示される「並行世界」は、情報社会に生きる僕らにとっては特段に生々しいものであり、想像すると恐ろしい。

 見知らぬ他人の経験や、家族ではない家族の記憶、自分ではない架空の人生の記憶がすべて「じぶんのもの」として想起される、〈検索性同一性障害〉。「仮想世界による侵食」は、このような形ではなくとも、現実のものとして問題となってもまったくおかしくはない。

 

『ゲームウォーズ』アーネスト・クライン

 「ぅゎ、オタク、っょぃ」を地で行く海外小説。

 舞台は、『サマー・ウォーズ』的な仮想空間。典型的なギークである主人公が、大富豪の遺した莫大な遺産をハントするべく無双する話。80年代カルチャーが好きな人にとっては、最高のエンターテイメントと言えるかもしれない。謎解きあり、アクションあり、ラブロマンスあり。

 主人公の活躍っぷりといったら、もうベイマックスも青狸になるほどのぶっ飛び具合。最終決戦では日本のスーパーロボット&特撮大戦が開幕され、誰も見たことのないトンデモな組み合わせによる大怪獣バトルが繰り広げられる壮大さ。スピルバーグ監督によって映画制作が進行中。

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『猫語の教科書』ポール・ギャリコ

 著者、ポール・ギャリコ氏による、「友人の編集者の玄関に届けられた暗号めいた原稿を解読してみたら、著者が猫だった」という、驚くべき前書きから始まる本書。

 一口に言えば、「猫の、猫による、猫のためのハウツー本」。人間の家を乗っ取る方法に始まり、猫に向けた教科書という体裁を取ってはいるものの、同時に「ヒトとの付き合い方」としての側面も強く、とても楽しくよむことができた。

 ……あと、某 “文学少女” はギャリコを「火照った心をさまし、癒してくれる最上級のソルベの味」と表現していたけれど、本書は毛玉っぽそう。

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『小説 言の葉の庭』新海誠

 映画監督としての新海誠さんは言うまでもなく好きだけれど、作家としての文章もたまらなく大好き――ということを、改めて実感することができた1冊。同名映画を、監督自ら小説化。

 6人の視点から描かれる群像劇は、どこか切なく、苦しく、それでも美しく思えるもの。誰もが何かを抱えながらも、必死に日常を生きている。

 あくまで「映像の文章化」あるいは「原作」として書かれているように感じた『秒速』と異なり、小説版『言の葉の庭』は映画の世界観を大きく拡張した、「別作品」としても読めるほどだった。映画を観た人は、ぜひぜひ。

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『君の名は。 Another Side:Earthbound』加納新太

 過去の新海作品のノベライズでもおなじみ、加納新太さんによる『君の名は。』外伝。

 サブキャラクターの魅力を掘り下げる「おまけ」的立ち位置の作品かと思ったら、とんでもない。映画で言葉足らずに感じた「宮水」の家の背景を筋が通った形で描き出しており、理解の手助けになるどころか、本編の世界観を拡張するほどの内容。

 これから2回目、3回目と映画を観ようと考えている人は、ぜひ本作を読んでから観賞するように。父ちゃんの見方がむちゃくちゃ変わる。

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『下読み男子と投稿女子〜優しい空が見た、内気な海の話。』野村美月

 徹頭徹尾、きれいにまとまった王道の青春モノ。会話文が多めの文章に、徐々に縮められていく2人の関係性、恋愛感情へと至る前のもどかしさ、導き手としての魅力的なサブキャラクターに、悪者のいない優しい世界。

 見せ方はどちらかと言えば少女マンガっぽくはあるものの、程よく “ライトノベルしている” 作品という印象だった。

 しかし一方では、とにかく「物語」と楽しく向き合うキャラクターたちから我が身を省み、考えさせられる部分も。楽しいもの、好きなものを素直にそうだと言える、そんな大人に、僕はなりたい。

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『たまらん!〜メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。』比嘉智康

 「余命一週間」から始まるドタバタラブコメ。型通りのハーレム展開かと思いきや、蓋を開けてみれば男3・女3のゴチャゴチャ多角関係であった。

 相関図を書こうとすると矢印があっちゃこっちゃに伸びており、それをほぼ把握しているのは主人公のみ。今後の波乱を想像させる終わり方になっており、設定に終始した1巻ながら最高――まさに “たまらん” 作品。言葉遊びと会話のやり取りもおもしろく、早く続きが読みたい期待作。

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『最後にして最初のアイドル』草野原々

 読了した瞬間、キーボードに向かう手を止められなかった。この本の感想を書くのは、読者たる自分の――いや、〈アイドル〉たる自分の使命である。

 俺が、俺たちが、〈アイドル〉だった。

 ――という、たまたま目に入ったのでポチってみたら、あまりに想定外の内容と展開で脳髄をぐわんぐわんと揺さぶられた本作。第4回ハヤカワSFコンテスト・特別賞受賞作であり、下地になっているのは某スクールアイドルアニメ。にっこにっこにー☆

 読者を選ぶ作品であることは間違いないし、『ラブライブ!』ファンに勧められるか……と考えると、それもちょっと躊躇うレベル。ただ、ハマる人は一瞬でハマり、節々で爆笑しながら読み進められること請け合い。読後感の爽快っぷりは、同年随一である。

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『文中の(  )にあてはまる文字を入れなさい』弍杏

 語り部はとある大学生の「少女」。さあさあバンドだ! ボーカルだ! どんな青春模様が始まるんだ! ……と思いきや、続く章で挿入されるのは、まったく無関係と思しき漫画家志望の「少年」視点。

 そして次の瞬間、気づいたら「少女」が摩訶不思議空間に行っていた――。小気味良い文体とリズム感が癖になる、疾走感あふれる2つの物語。広い意味での「物語好き」な人におすすめできる、さくっと読めて爽快な小説。

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ビジネス・教養・効率化

『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』小西利行

 コピーライターである筆者が実践している「メモ術」をまとめたハウツー本。ただし「メモ術」というよりは「アイデア本」としての要素が色濃くなっている。

 メモの持つメリットとして「考えるきっかけをつくる」ことを提示し、そのための方法論として、3つの分類で計14個のメソッドを紹介。メモによって仕事の生産性を高める考え方、走り書きを腐らせず使うためのメモの活かし方が丁寧かつわかりやすくまとめられており、読み終えたらすぐにでも実践できそうな点も嬉しい。

 勉強に仕事に生活に、あらゆる場面で役立つ「メモ」を身につけたい人に。

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『無敵の思考〜誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』ひろゆき

 「日常生活の『ルール』を定めることで、精神的な負担を減らす」「精神的なお金の使い方をやめて、役立つスキルを身につける」といった主張を軸にまとめられた、ひろゆき流「幸福論」。

 日々、目の前に現れる大小の選択肢を選ぶのは、想像以上に疲れる作業。それならば、自分で決めた「ルール」に従ったほうが楽に幸せに生きられるのではないだろうか――そんな考え方がまとめられている。

 多種多彩な「ルール」の中には、少なからず共感して「実践しよう!」と思わされるものもあるはず。何かしらの生きづらさを感じている人におすすめの1冊です。

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『ルールを変える思考法』川上量生

 「コンテンツとは、わかりそうで、わからないものである」という一文が印象的な、ドワンゴ会長・川上量生さんによる著書。タイトルにもある “思考法” のみならず、コンテンツ論としても興味深く読める内容となっている。

 コンテンツの価値を決めるのは受け手――消費者側であり、その価値基準は、それによって誰かの人生が変わったかどうかで判断される。とにもかくにもわかりやすさが求められる現代において、 “曖昧” な存在にこそ価値があると信じ、その “よくわからなさ” 考え続ける。

 何らかのものづくり・情報発信に携わっている人に、ぜひとも勧めたい1冊。

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『その言葉だと何も言っていないのと同じです!』吉岡友治

 社会に蔓延る「マジックワード」に対して、ひとつひとつ突っ込んでいくだけの内容――かと思いきや、その言葉に含蓄された意味や本質、マジックワードに対する対処法、考え方など、非常に濃い1冊だった。

 後半は特に「論理的な思考法」に焦点が当てられており、どちらかと言えば、サブタイトルである「『自分の考え』を論理的に伝える技術」の方がメインコンテンツであるような読後感を受けた。気付きが多く、繰り返し読み返したい良書。

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『思考の「型」を身につけよう〜人生の最適解を導くヒント』飯田泰之

 「テンプレは思考停止だ!自分の頭で考えろ!」とはよく言われるものの、考えるためにも「型」がないことには物事を論理的に解き明かすことはできない。

 「物事を多方向から観察し、総合的に判断する」ためには、「物事の一面だけを観察し、個別的に判断をする」ことから始める必要がある。

 曰く、 “大学は浮世離れしたことを教えるべきであり、それが現実的にもっとも役に立つ” 。大学で学ぶ専門分野を思考の「型」と捉え、体系的に学ぶことのススメ。経済学者である著者の視点から、論理的思考法を習得するための考え方を紹介している。

 ありきたりな「思考法」ではない、地に足の着いた「論理」を一から学ぶことのできる1冊だ。

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『人生を面白くする 本物の教養』出口治明

 筆者が長年にわたって培ってきた、「教養」を身につけるための方法・考え方をまとめた1冊。全体的に筆者の経験談を軸に話が進んでいく印象を受けるものの、その内容は想像以上に実践的。

 人生における「ワクワク」をもたらしてくれるものであり、「自分の頭で考える」ことが本質である「教養」の培い方のみならず、多彩な視点から日常面白くするヒントを与えてくれる。

 ビジネスパーソンはもちろん、社会に出る前の学生さんなども含めた、「教養」とは何たるかを改めて考えたい人に広く勧めたい。

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『本の「使い方」〜1万冊を血肉にした方法』出口治明

 幼い頃から活字中毒だったという、元ライフネット生命保険会長さんの著作。教養を学ぶためにビジネス書ではなく古典を勧めるなど、首肯できる部分が非常に多かった。

 最近忙しくて読書ができていない人、積読をためこんでしまう人、本を読みたいけれど踏み切れない人、どこから手を付ければいいのか分からない人。そのような潜在的に「読書」に関心を持っている人に対して、「本を読みたい!読もう!読まねば!」と駆り立ててくれるような力を持った本。

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『読書で賢く生きる。』中川淳一郎、漆原直行、山本一郎

 ライター、編集者、ブロガーといった肩書きを持つ3名の筆者が、ビジネス書や自己啓発書への違和感を痛快にぶった斬った内容。

 1人は「ネット時代だからこそ本を読むべし」と、誰もが同じニュースサイトを目にしている現代における知識の差別化を推奨し、1人は「本なんて、お酒やラーメン、スイーツなどと同じ嗜好品」と断言、初心者に対しては定番本を推薦し、1人は「知の体系」である本は「読了するだけでは意味がなく、自分の言葉で読み解き“問う力”が重要である」と書いている。

 一見するとバラバラであるように見える3人の読書論も、「読書は思考・知識体系を立体化させる」という一点では共通しており、読んでいておもしろかった。

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『乱読のセレンディピティ』外山滋比古

 手に取ったすべての本を徹底的に、舐めるように読むのではなく、途中で投げ出すことすら前提として気になる本を “乱れ読む” ことのススメ。筆者の主張を換言すれば、「贅肉ばかりを蓄えるような読書は避けるべし」という一点に尽きる。

 自分の頭で考えない「多読」は、画一的な知識ばかりを闇雲に摂取した “知的メタボリック” になりかねない。なればこそ、多彩な本から刺激を受けて自らの血肉とし、思考の手助けとする「乱読」が必要である――と。

 そのうえで、多種多彩な書物から「知」を吸収し有意義に活用するためには、それらを結びつけるための偶然性――思いがけないことを発見する能力「セレンディピティ」も欠かすことができない。読書論から思考法まで発展させた内容となっており、読みごたえは抜群だ。

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『「メジャー」を生みだす〜マーケティングを超えるクリエイターたち』堀田純司

 「メジャーを生み出す」ためのマーケティング論……というよりは、現代の若者に寄り添ったコンテンツを創り出し続けている、クリエイターの思想や信念を紐解いたような内容。

 どちらかと言えば文化論、さらには世代論的な要素を多分に含んでおり、「最近の若者の流行りはよくわからん!」という上の世代の人にも興味深く読んでもらえるのではないかしら。

 個人的には、ネットの話題が出てきた浅野いにおさんの話がおもしろかった。

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『任天堂ノスタルジー〜横井軍平とその時代』牧野武文

 1960年代〜90年代にかけて任天堂に所属し、開発第一部の部長として『ゲーム&ウオッチ』『ゲームボーイ』『バーチャルボーイ』などを手がけてきた伝説的な開発者・横井軍平さんの生涯を紐解いた1冊。

 本書で語られるエピソードや横井さん本人の言葉を読んでいると、そんな「すごい人」であると同時に「手先が器用でやんちゃなおじちゃん発明家」のような印象もわきあがってくる。

 ものづくり哲学「枯れた技術の水平思考」を携えて、ゲームだろうが玩具だろうがとにかく「遊び」の魅力を突き詰めた人。折に触れて読み返したい。

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『面白ければなんでもあり〜発行累計6000万部――とある編集の仕事目録』三木一馬

 電撃文庫の敏腕編集者・三木一馬さんによる初の著書。

 「編集者」としての方法論・考え方を記したハウツー書であり、筆者自身の経歴をまとめた自伝であり、面白い作品の作り方や売り方を分析したコンテンツ論、マーケティング本でもある。

 わかりやすく創作論をまとめつつ、有名な “あのラノベ” の裏側を知ることもできるという、何重もの楽しみ方ができる内容だった。編集志望の学生さんはもちろんのこと、ライトノベル文化が好きな人にとってはその実情を断片的に知ることもできる、幅広い層へ向けた1冊。

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『まんがで身につく 孫子の兵法』長尾一洋、久米礼華

 正直なところ、「どうせ都合のいいストーリー展開で、『孫子の兵法』が魔法のようにすべての問題を解決しちゃうんだべ?」と穿った目線で読み始めたのだけれど、予想以上におもしろかった。

 会社に振りかかる問題や出来事が「普通に実際の現場でもありそう」な事例となっており、ビジネスマンの身近な話題として共感しながら読める。そういった事例から『兵法』を学びつつ、ビジネスの雰囲気を知ることができるという点で、大学生にもおすすめできそうだ。

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『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。』きたみりゅうじ

 一部では「フリーランス必読の書」とも言われているらしい、フリーランス向けの「申告」と「節税」の入門書。

 第1章で「税金ってなんぞや?」という初歩中の初歩から説明が始まるため、これまでお金に関心を持ってこなかった人でも大丈夫。税理士さんと筆者さん、2人の会話形式で説明されており、たまに黒くなる税理士さんのキャラとぶっちゃけ話も手伝って楽しく読める。

 保険、記帳、そして申告の話題に加えて、消費税に法人化、税務調査などなど、なんでもござれ。一通りの知識を身につけたい人に。

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『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』大塚雄介

 仮想通貨交換取引所COOの著者による、ビットコインの解説本にして入門書。「仮想通貨」という言葉以外は知らないような層でも理解できるよう、噛んで含めるように説明されています。

 「ビットコインとは何か」に始まり、仮想通貨を形づくるブロックチェーンと主だった9種類の仮想通貨の特徴を紹介したうえで、フィンテック界隈の概要・展望を紐解いていく構成。門外漢にもわかりやすく、基本を抑えるには最適な1冊だと感じました。

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社会・文化・歴史

『記者たちは海に向かった』門田隆将

 東日本大震災を取り上げた、ノンフィクション。主に福島民友新聞の記者たちの視点から、当時を物語る。発売が2014年ということ、そして本文の書き口を鑑みるに、綿密な取材の上で執筆された本であることがわかる。

 最初は「海へ向かう」記者たちの心情が理解できなかったが、読み進める中で「新聞記者」という職業そのものを紐解くことのできる構成となっており、最後は感極まってしまった。当時の様子を詳細に伝える、良書。

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『世界を変えた10冊の本』池上彰

 池上彰さんによる、「世界を変えた10冊」のブックガイド。本書で挙げられている本は主に経済・社会・宗教と、いずれも現代の「常識」を整理・再考するような選書となっている。

 キリスト教とイスラム教の衝突や、今も世界情勢を大きく動かし続けている思想体系などを概説している点から、「2010年代に読むべき10冊」とも言い換えられるかもしれない。

 まったく関係がないように見えて、実は明確につながっている「世界」の問題を俯瞰するという話題の広さの割に、中学生くらいからでも読めそうな、敷居の低い1冊という印象も受けた。

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『世界史の極意』佐藤優

 「新・帝国主義」「ナショナリズム」「宗教紛争(イスラム国、EU)」をそれぞれ世界史から読み解き、過去と現在を類比・検討する内容。

 一口に言えば、「知識欲がある人」「時事問題をニュース以外の視点で捉えたい人」などが対象読者として挙げられそうだ。

 少なくとも高校の「世界史A」を人並みに勉強していた人であれば「ぜんぜんわからん!」ということもなく、むしろ復習がてら読み進めることができると思う。個人的には、イギリスの教科書の話がおもしろかった。「歴史を考える」ことの大切さ。

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『ぼくらの民主主義なんだぜ』高橋源一郎

 「政治?なにそれおいしいの?」レベルのあんぽんたんにもおすすめできる本として紹介されていたのが目に入り、購入。専門用語などで引っかかることは皆無ながら、非常に読み応えのある1冊だった。

 読後感もすっきり、おなかいっぱい。トピックだけを見ると、身近な生活の話から国の問題まで幅広く扱っているのだけれど、それらすべてを引っ括めて「自分ごと」として考えさせるような書き口は、読んでいて腑に落ちた。

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『一億総ツッコミ時代』槙田雄司

 身近なコミュニケーションから、ネットリテラシー的な内容まで含まれており、とても気付きの多い本だった。ウェブ上に限らず、日本社会全体に蔓延している「ツッコミ」について。

 オチを求め、些細なミスを笑いにし、安全地帯からあらゆる話題にコメントし、他者に対して優位であろうとする精神性と閉塞感。それらの問題について、著者自身にとっても身近な「お笑い」を例に挙げつつ、再考してみようという内容。

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『「あいつらは自分たちとは違う」という病〜不毛な「世代論」からの脱却』後藤和智

 近現代史や現代思想、社会運動などにさほど興味のなかった僕にとって、非常に学びの多いものだった。

 特に第3~6章。60年代以降の若者論を追いかけつつ、当時の若者と関係の深い出来事が、簡潔ながら分かりやすく説明されていて、彼らが何を考え、社会に要請し、行動に移すこととなったのか、把握することができた。

 また、若者論を論ずるに当たって、引用されている書籍もかなりの数になっており、巻末には、10ページに及ぶブックガイドも収録されているので、知見を広げる参考になりそう。

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『「世間」とは何か』阿部謹也

 「世間をお騒がせして申し訳ありません」という表現が指し示す「世間」とは、いったいどこの誰のことなのだろう。

 「個人」を前提とした西欧の「社会」とは明確に異なる、日本独特の表現である「世間」という言葉について、複数の古典の記述から紐解いた1冊。吉田兼好、井原西鶴、夏目漱石などを詳細に取り上げているため、文化史的な要素も強い。

 学校で学んだ日本史とは異なる部分でのつながりを感じられるため、知的好奇心をくすぐられる内容。「世間」という言葉について考えたい人はもちろん、日本史や民俗学好きにもおすすめだ。

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『若者を殺し続けるブラック企業の構造』川村遼平

 “働きすぎ” をキーワードとして、現在の日本社会で「当たり前」となっている働き方の構造を紐解いた内容。いわゆる「ブラック企業」批判に終始したものではなく、冷静に「働き方」に関わる問題点を整理している。

 「べき論」を語るのではなく、複数の事例を示し、それにまつわる問題点と構造を明らかにし、また複数の改善策を、それぞれ整理した上で説明・提示するような構成。押しつけがましくなく、感情論に走るでもなく、それなりに中立的で好感の持てる内容だった。

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『「表現の自由」の守り方』山田太郎

 一口に言えば、「議員・山田太郎の表現規制反対運動の経過と実績」を記した1冊。

 全6章構成の本文に書かれているのは、児童ポルノ禁止法、TPPと著作権非親告罪化、国連特別報告書、有害図書指定といった「表現規制」に関わる諸問題に対応し、表現の自由を守るべく取り組んできた運動の記録。

 守るべき対象を無視して進める規制などあってはならないし、自分が気に入らないものを否定するために問題を矮小化してはいけない。ただ大声で「規制反対!」を叫ぶでなく、付随する問題をも考慮しつつ活動する筆者の方針は、読んでいて納得のいくものだった。

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『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。』鷹野凌

 一口に言えば、「著作権を基本の“き”の字から再確認できる本」。

 おそらく中学・高校生でもスイスイと読むことのできる書き口で、「初歩中の初歩すぎて、恥ずかしくて聞けない!」という部分から、非常にわかりやすく説明されている。「これから『著作権』を学ぶ人のための最初の入門書」としては、最適と言っても過言ではないのではないかと。

 他方では、インターネットやクリエイターの周辺で見られる、著作権に関連する最新の話題についても取り上げられているため、普段からネットで情報発信をしている人にもおすすめ。

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生き方・コミュニケーション

『内向型を強みにする』マーティ・O・レイニー

 心理療法士の筆者による、内向型人間がうまく生きるためのアドバイス本。

 行動力だコミュ力だと活発な人が中心になっている社会で、内向きな人間はどのように立ち回れば良いのか。多くの自己啓発本のように無理に「外向型」になることを目指すのではなく、「内向型」ならではの強みを活かした考え方をまとめています。

 自分を「内向型」だと感じている人は、本書を読んできっと励まされるはず。人見知りで、外出では疲れやすく、無駄に考えすぎて自分の意見をうまく言えない自分も、本書を読んでその気質を認められるように思えてきました。

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『反応しない練習〜あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬

 ブッダの考え方を参照しつつ、日常生活における大小さまざまな「悩み」の解消を目指す内容。「ストレスなく暮らすための考え方」を丁寧に紐解いた1冊として、興味深く読めました。

 曰く「悩み」とは「心の反応」であり、嫉妬や執着といった無駄な反応が苦しみを増やしている。なればこそ、変に「反応しない」ことが大切。最終的には「自分に納得できる生き方をする」ことを目指しつつ、原始仏教についても軽く学べる内容となっています。

 普段から怒りっぽい人、気分の浮き沈みが激しい人、他人との折り合いの付け方に悩んでいる人などにおすすめ。

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『持たない幸福論〜働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』pha

 おなじみ、プロニートである著者による、「生きづらさ」を緩和するための考え方。「僕はこういう風に考えていますよー」くらいの感覚で受け止められる口調で、とてもゆるゆると読み進められる文章と構成。

 「それはおかしいからこうするべき!」と断言するようなことはせず、「普通」の価値観の優位性や歴史に関しても客観的に分析しつつ、「それでも辛いなら、逃げ出せばいい」と別の選択肢を示すような言説となっている。

 日々をあくせく過ごしている人に大小さまざまな感慨をもたらすであろう、若い世代から上の世代まで、どんな層にでも勧められる1冊。

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『ひきこもらない』pha

 『ニートの歩き方』等でおなじみの筆者による新著。「街」や「家」についての考え方、スーパー銭湯とサウナ、「旅先で普段どおりに過ごす旅行」のススメなど、多種多彩な話題を詰めこんだエッセイ集。

 一見すると雑多に見えるが、どれも「暮らし」や「生き方」に関わるトピックであり、「普通」とは違う様々な考え方を知れて楽しい。

 「こんなことがあったんですよー」というゆるさながら、なかには「そういう考え方もあるのか!」と眼前の景色が広がるような印象を受ける文章もあるはず。何らかの「生きづらさ」を感じている人におすすめの1冊です。

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『ピンヒールははかない』佐久間裕美子

 第一印象は「女性の、女性による、女性のためのエッセイ」だった。ニューヨークという街ならではの十人十色の価値観の波に溺れつつ、その自由闊達さに元気をもらえる本。特に女性が読めば、NYで暮らすトムボーイたちの生き方に勇気づけられるはず。

 そういった生き方は、男性目線でも共感できるものであると同時に、男にとっても無視できない「女性」が抱える諸問題を知ることにもつながるため、男性にも読んでほしい冊でもあります。彩り豊かな価値観に触れながら、自分の「歩き方≒生き方」を再確認できる本。性別・世代に関係なくおすすめです。

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『死ぬってどういうことですか?〜今を生きるための9の対論』堀江貴文、瀬戸内寂聴

 年齢差50歳。異色の2人の対談本。細部の意見の違い、経験や思想による方向性の違いはあれど、全体としては、意見の一致を得ているような印象だった。

 大雑把に言えば、「人生論」に関しては瀬戸内さんが持論を展開し、「経済」的、「社会」的な話題が挙げられると、堀江さんが実例を示し、言及していく形。

 それぞれの得意分野を抑えつつ対談が進行し、しかも事細かに注釈がまとめられているので、とてもスムーズに読むことができ、内容もおもしろかった。勉強になる。

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『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』岡田麿里

 『あの花』『ここさけ』などのアニメでおなじみ、脚本家・岡田麿里さんの自伝。

 興味本位で手に取ったところ、最後の4行でなぜか泣けてしまった。周囲を山に囲まれた秩父の街の、家の中の狭い部屋で思春期を過ごした少女が、“外の世界”へ飛び出して現在に至るまでのノンフィクション。

 ただ淡々と自分語りをしているだけなのに、それでも読ませる、強く共感させられてしまうのは、筆写の筆力ゆえか、はたまた誰にも普遍的な経験であるためか。岡田さんの作品のファンはもちろんのこと、広い意味で「生きづらさ」を感じている人に勧めたい。

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『深愛』水樹奈々

 書店でふと目に留まり、購入し、一気に読んでしまった。すんばらしい読後感。「水樹奈々」という一人の人間の生き方を目の当たりにして、圧倒されてしまった。

 「戦友」こと三嶋プロデューサーも含めて、物事を成し遂げようと戦い続ける人達の根っこには、すさまじい情熱が滾っているのだと感じた。昔から「CDが出たら買う」程度のファンだったけれど、心から応援したいと思った。ライブに行きたくなる。

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『声優魂』大塚明夫

 ハイリスク・ローリターンである声優は「職業」ではなく、「生き方」である――。

 声優に限らず、ほかのフリーランス業にも共通しているように思い、個人的には耳が痛かった。全体としても、声優を目指す若者に対して書かれた本かと思いきや、1冊を通して語られているのは “一人の大人” が経験して得た人生訓であり、役者としての生き様。

 働く若者、もしくは働く前の学生に向けた応援本となっている。

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『傷口から人生。〜 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった』小野美由紀

 「エッセイ」というジャンルは「自分語り」という自意識の高さが前面に出てくることもあり、文体によっては人を選ぶ印象が強かった。

 その点、本書は過去語りという側面も手伝って、どこか過去の自分を“別人”として客観視しつつ描き出しているような印象で読みやすい。

 勧めるならば就職活動生、あるいは仕事や働き方に悩んでいる20代若手社員。就活を辞めろと諭すでなく、曖昧模糊な「夢」を追いかけることを勧めるでもなく、「こういう選択肢もあるんだよ?」を示すことで、日々の生活を再考するきっかけとなるのではないかしら。

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『大卒だって無職になる〜“はたらく”につまずく若者たち』工藤啓

 若者の支援を行うNPO法人の理事長さんが書いた本。ひきこもりやニートなど、大きな社会問題に関する解決策は「わからない」としたうえで、個人個人と向き合っていくしかない、と説いている。

 ストーリー仕立ての展開となっているが、そこに登場する若者はみんな、どこにでもいそうな等身大の存在。まさに「大卒から無職」になった自分は、思わず「あるあるー」と共感してしまった格好。就活生の「就職できない=お先真っ暗」という認識を改めるきっかけになれば良いと思う。

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『ナリワイをつくる〜人生を盗まれない働き方』伊藤洋志

 普段の生活の中から仕事を生み出し働く「ナリワイ」という価値観を提供してくれる。「ナリワイ」という在り方を積極的に薦めてはいるが、どちらかと言えば、「本当にそれでいいの?」といったふうの、示唆に富んでいるように感じた。

 会社に属してひとつの仕事を続けることのリスクや、起業時の「常識」など、一般的には「当たり前」だと考えられてきたことに対して疑問を投げかける部分も。それまでの仕事観の「当たり前」とは異なる可能性を示しており、とても有意義な内容であると思う。

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『フルサトをつくる〜帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方』伊藤洋志、pha

 タイトルの印象とは異なり、本書は最近流行りの「田舎暮らしをしよう!」的な入門書とは似て非なるもの。

 都会か田舎、定住か移住といった二元論ではなく、都会とは別の役割を持ったもうひとつの拠点、「フルサト」を作り出し、都会と行き来することによって、暮らしをより豊かにできるのではないか、と。

 本書を読み、地方への関心がさらに高まったので、時間のあるときにぶらり旅でもしつつ良い土地を探してみたい。

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『21歳男子、過疎の山村に住むことにしました』水柿大地

 彼女にフラれ、自己分析を始めた、当時21歳の著者。「自分がやりたいこと」「できていないこと」に気付かされ、現場での経験を積むべく、「地域おこし協力隊」に応募。その、岡山県美作市での活動を記した本。

 「上山内で人を見かけたら、ぜったいに軽トラを止めて声をかける」という自分ルールに学ぶ、挨拶の大切さ。地方というと不便なイメージが強いけれど、ちょっとした課題や関心が見つけやすく、また挑戦しやすい土壌が整っているのが、もしかすると、「田舎」なのではないか。そう思わせてくれる1冊だった。

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『嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎、古賀史健

 アドラー心理学における「対人関係」や「生き方」に関する視点と考え方を示した本。

 一般的に「常識」と考えられている言説とは異なる点が多く、それゆえ読者に並々ならぬ衝撃を与えるため、あれだけ話題になったのだろうな、と。

 アドラー心理学のすべてに納得する必要はないし、実践するのはむちゃくちゃ難しいとも思う。それでも、「こういう視点もあるんだよ」ということを知っておくだけでも、悩んだとき、苦しいときに、頭を切り替えるきっかけになるはず。よりシンプルに。自分だけの人生を、楽しもう。

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『承認をめぐる病』斎藤環

 現代日本を覆う、「コミュニケーション偏重主義」と「承認欲求」に関して、精神科医である著者の視点から解説した本。

 「キャラクター」を演じるコミュニケーションや、「承認欲求」を求めて働く若者の思考構造など、その世代である自分にとっても得心のいく内容だった。

 それを理解した上で、どのように生きていけばいいのか。本書内でもいくつかの提案がされているが、それを参考にしつつ、当事者たる僕らが考えなければならないことだと思う。

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『応援する力』松岡修造

 松岡修造さんのライフワークでもある、「応援」について記した内容。4章構成。

 著者が「応援ってすげえ!」と思えるようになった経緯に始まり、これまでに接し、応援してきたプロのアスリートたちとのエピソード、家族や友人、部下など、身近な人を応援するにあたっての考え方がまとめられている。

 誰もが常に彼のように燃え上がり続けるのは無理だとしても、「ちょっとだけがんばってみよう」と元気をもらえる1冊。応援には、人を前に歩かせるための力が、きっとある。

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『ひとりぼっちを笑うな』蛭子能収

 蛭子流「ぼっち論」。集団に属するから、肩書きを持つから、レッテルを貼られるから、疲れる。それなら、常に自分を “レベル1” だと見積もっておけば、他人から規定されず、自分の価値観で戦うことができるようになるのではないか。

 そう、イメージするのは常に最弱の自分だ。ぼっちだろうがリア充だろうが非モテだろうが、自分を「内向的」な性格だと感じている人にこそ刺さりそうな1冊。こうして見ると、ひとりぼっちも案外悪くない――自然とそう思えてくる。

 全体的にゆるい文体が続き、ちらほらと矛盾も目に入るのだけれど、「それでもいいじゃないか」と思えてしまうのは、蛭子さんの人徳によるものなのだろうか。周囲の意見やツッコミを「そういうのもあるよね」と認めつつ、自然と流しているように見えるのはすごい。

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『“ありのまま”の自分に気づく』小池龍之介

 現役住職の著者が、心理学・社会学・仏教などの多角的な視点から「承認」と付き合うための方法を説いた本。読むと仏教を学びたくなる。

 書かれているのは、「承認」と「渇愛」を求めず、「孤独」を意識し、ただ「ありのまま」を受容せよ、という教え。常に中立的な立ち位置に自分を据えて、「良い」も「悪い」も「こうなりたい」も「ああするべき」も全部、その感情があることに気づき、受け止め、見届けるだけ。

 辛い時、苦しい時の考え方として、処方箋となり得る本だ。

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『相手に「伝わる」話し方』池上彰

 各所で「わかりやすい」解説に定評のある池上彰、その人が数十年を通して試行錯誤してきた、「伝え方」を自らまとめた内容。

 見方を変えれば、池上さんの「NG集」というか、失敗体験を殊更に記録した経験談とも読める。

 話し言葉だろうが書き言葉だろうが、まず自分の中に「思い」があって、それを言葉にしようと努力さえすれば、たとえ拙かろうと大事な部分は伝わるもの。けれど、そこには大前提として「相手」がいなければ、自己完結で終わってしまう。そこだけは忘れずにいなければならない。そのようなことを再考できる本だった。

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『あなたの話はなぜ「通じない」のか』山田ズーニー

 キーワードは、「メディア力」。あらゆるコミュニケーションを円滑にし、ただ会話をやり過ごすのではなく、双方の納得のいく形で「自分」の意見を伝えるための方法を論じた1冊。ぜひとも何度も読み返すことで身につけたい、そう思える読後感だった。

 「論理」と「共感」の要素を意識し、自分を理解し、相手を敬うコミュニケーションを心掛けることによって、自分のメディア力が向上し、ひいては信頼につながる。要素要素を切り分けて、日常会話やネットコミュニケーションに当てはめて考えてみたいところ。

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『伝わっているか?』小西利行

 物語形式で、「コミュニケーション」と「言葉」に関する悩みの事例を挙げながら、相手に言葉が「伝わる」ようになるメソッドを紹介していく内容。

 コミュニケーションとして相手に「伝える」のではなく、自然と「伝わる」ことばや表現、コピーを紹介していくハウツー本。言い換えれば、徹底的な「相手目線」で考えるメソッドだ。

 すぐに実践できそうな方法論ではあるけれど、それを自分なりに応用していくには訓練が必要であるようにも見える。とはいえ、さまざまな事例と考え方が取り上げられており、取っ掛かりとしては最適な1冊だと感じた。

 ……ほら。振り向けば、おっさん臭いイルカがキューキュー言いながら語りかけてきやがる。「その言葉、本当に伝わっているか?」と。

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『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』吉田尚記

 世の中に会話術の本は多々あれど、こんな本は読んだことがない。

 コミュニケーションが苦手な現代の「コミュ障」の視点から、「コミュニケーションとは何ぞや」を徹底解説。コミュ障のそんな自分を許せないと考えている人、どうにかしたいと考えている人に向けた1冊だ。

 本書が目指すのは、その場にいる誰もが気持ちよく話すことのできる「非戦のコミュニケーション」。他者とのやり取りを単純なゲームとして捉え、多くの人に寄り添う形でその考え方、方法論を提示している。

 すべては、コミュニケーションが苦手な自分を許すことのできる、「この人」になるために。

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日本語・ことば・文章術

『新しい文章力の教室〜苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』唐木元

 創作、論文、ビジネス文書、ネットなど、一口に「文章」と言っても多岐にわたる今、「文章力」を1冊の本で取り扱うのは無理があると思っていた。そんな諦観を見事にぶち壊してくれた本。

 冒頭で「良い文章とは完読される文章である」と断言することで、それを共通の目標にさまざまな文章に応用できる「書き方」を提案している。

 それも本書は「上手な文章を書くようにはこのような方法をとる」ではなく、「完読される文章を書くためにはこういった書き方をしない」という書き口なので、自分で試行錯誤しながら文章力を伸ばしたい人に勧めやすい。

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『大人のための文章教室』清水義範

 パスティーシュの名手として名を馳せた小説家・清水義範さんの著書。

 序盤の「ワープロ」に関する視点が懐疑的に感じた一方で、本文で論じられている「作文技法」は、どれもすぐに実践できそうなほどに実用的。接続詞の扱いに始まり、文の長短と句読点について。文体の如何を問い、避けるべき文章の例示、分野別の文章作法など。

 そして最後は、筆者の経験に基づく文章上達の具体的手段を示し、文を結んでいる。 “大人のため” と謳っていながら、中学生が手に取って読めそうな、広い世代へ勧められる1冊であるように感じた。

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『理科系の作文技術』木下是雄

 端的に言えば、「正確・簡潔・明瞭な文章を書くための技法をまとめたハウツー本」。

 タイトルのとおり〈理科系〉の人をターゲットにしてはいるものの、書かれているのは〈文科系〉の人にとっても不可欠な「作文」の基礎。「なんとなく」で文章を書き散らしてきた人にこそ熟読してほしい1冊だと言える。

 さらには、文章を読んだ人全員に等しく同じ情報が「伝わる」ような作文技術は、ネット炎上を回避するための心得としても参考になりそうだ。学校の授業では習わなかった「作文」の基礎を網羅した本としても、万人に勧められる指南書だと思う。

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『文章は接続詞で決まる』石黒圭

 多種多様な「接続詞」の用法と、類似表現の差異を比較・検討した解説本。新書サイズの割に、これ1冊で「接続詞の辞典」として使えるくらいには濃ゆい内容となっている。

 本書ではまず、接続詞の定義と役割を確認した上で、4種10類に分類。それぞれを個別に説明しつつ、似通った接続詞の使い分けも流れで学ぶことが可能。さらには文章にとどまらず、「話し言葉」の接続詞にも言及するなど、示唆に富んでいる。

 巻末には索引まで用意してあり、これはぜひとも手元に置いて使い倒したい。

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『シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術』吉岡友治

 全体としては、 “論理的文章” の代表格である「論文」に焦点が当てられているが、ブログをはじめとする他の文章、さらには普段の考え方にも当てはめられる “技術” をまとめた内容。

 実際、一例としてブログの記事も取り上げられており、「そういう風に書き直せるのか!」とおもしろく読めた。ブログを書くに当たって、さまざまな「文章術」を身につけたいと考えている人は多いと思うが、その誰にでも勧められる。

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『日本語の練習問題』出口汪

 現代文のプロフェッショナルによる、日本語の「教科書」的な1冊。

 石川啄木、中原中也、梶井基次郎、太宰治らの名作を事例として、日本語の論理を改めて学びながら名文=「美しい日本語」を読むことによって、自然と感性を磨くことができる構成となっている。

 少々、筆者の主張が前面に出すぎているようにも感じられたものの、全体を見れば示唆に富んだ、学びの多いハウツー本。学生は言うに及ばず、大人になり、日々の忙しさのなかで「言葉」を丁寧に扱うのが難しくなりつつある大人にこそ、この『練習問題』をおすすめしたい。

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『危険な文章講座』山崎浩一

 筆者曰く、全ての文章は《ゆがみ》から生まれる。文章力や、文章表現の巧さ、テクニックやレトリックといったものはひとまず置いといて、そのよくわからない《ゆがみ》によって言葉と文章が描き出され、「多様性」によって文章は成熟する――と。

 そこから、《言葉》とはなんぞや、思考とは、批判とは、言論の自由とは――といった話に方向が進み、最終的には「日本語ってなんやねん!」という議論に到達する。

 『本の「使い方」』で、 “優れた本は、読後に、「毒」を飲んだような強い印象を残します” と説かれていたが、本書はまさにその「毒」たり得るもの。じわじわと身体を巡って、あとから効いてくる。それを良い毒とするか悪い毒とするかは……おそらく、読者次第なのだろう。

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『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』遠藤周作

 挑戦的なタイトルが印象に残るが、その内容は「伝わる手紙の書き方」。ハウツー本であり、現代であればメールの書き方にも通じる内容だが、その主張はただ一点、「読む人の身になって書く」という “一寸した行為” 、それだけだ。

 ラブレターだろうが、見舞いの手紙だろうが、ビジネスメールだろうが、ブログだろうが、Twitterだろうが、すべての「文章」に当てはまる、たったひとつの真実。

 粗製濫造的な「文章力の本」に共通して感じる違和感は、おそらくこの大前提が欠けていることにあるのではないだろうか。その点、本書には一方的に自分の主張を「伝える」のではなく、読者に自然と「伝わる」ような文章の考え方が書かれている。

 基本中の基本でありながら、それでも忘れがちなこの “一寸した行為” を、まずはこの1冊で学ぶことをおすすめしたい。

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『「売り言葉」と「買い言葉」〜心を動かすコピーの発想』岡本欣也

 「大人たばこ養成講座」でおなじみのコピーライター・岡本欣也さんによる、コピーライティング入門本。実際のキャッチコピーを「売り言葉」と「買い言葉」に分類し、その言葉の性質や込められた思いを読み取っていく内容。

 同じ「コピー」であり、同じ「ことば」を使っているにも関わらず、それぞれ性質も効果も真逆になってくるのがおもしろい。短い「コピー」だからこそ奥が深く、「ことば」全般を考えるきっかけにもなる。

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『武器としての書く技術』イケダハヤト

 「文章」や「書く」ことを主題とした具体性の強い内容となっており、ひとつの記事を書くにしても、すぐに使えそうなノウハウが記されている。これからブログを始めるような人や、ブログを始めたはいいもののまだ形が定まっていない人にとっては、役立つ知識も数多い。

 まったく押し付けがましさのようなものは感じず、興味はあるけどきっかけが掴めない、といった人の背中を押すような印象。もちろん、すでにブログを運営している人にも、「そういう考え方もあるのか」と気づきを与えてくれる本となるはずだ。

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『文章力の鍛え方』樋口裕一

 著者の本を読んだのは、おそらく8、9年ぶりになるんじゃないかと思う。

 当時読んだ『ホンモノの文章力』『ホンモノの思考力』の内容を踏襲しているだけかと思いきや、現代ならではの「ブログ」による文章発信、多角的な視点の養い方などにも言及されており、示唆に富んだ1冊。

 書名の “文章力の鍛え方” を知るべく、実践的な方法論を求めて読み始めると、面食らうかもしれない。ただ、文章力以前に必要となる「思考力」を深めるための考え方が数多く紹介されており、読者各々が異なった価値を見出だせる本なのではないかと思う。

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『フシギなくらい見えてくる!本当にわかる言語学』佐久間淳一

 「言葉」に関して学ぼうと思い、書店で目に留まった本書。

 表紙を見て、ありがちな入門書かと思いきや――とんでもない。なかなかに難しい内容であるように感じた。冒頭では「言語学の専門用語は必要最低限に……」と書いているが、「言語学」そもそもの範疇が広すぎるせいか、多様な学問の考え方が次々と例示される。

 とはいえ、一部は難しく感じるかもしれないが、全体としては日常的な具体例の元に解説がされており、非常にわかりやすい。さらには断片的とはいえ、関連するさまざまな学問にも触れることができ、お腹いっぱい。刺激的な1冊だった。

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『日記の魔力〜この習慣が人生を劇的に変える』表三郎

 30年間、試行錯誤しながら見出してきた筆者なりの日記の「意義」と「魅力」、そして、それを楽しく続けることによって生活を好転させるための「使い方」を論じた本。

 序盤は精神論が多く、「日記を書けば必ず人生は良い方向へと動き出す!」と言わんばかりのヨイショっぷりに少し引き気味だったものの、読み終えてみれば「おもしろかった!」と断言できる内容だった。

 これから日記を書こうという人はもちろん、すでに日記を書いている人が、それをさらに生かすためのヒントを得ることもできるはず。

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『美しい日本語の辞典』小学館辞典編集部

 〈後世に残したい日本語〉〈自然に関する言葉〉〈擬音語・擬態語〉を類別してまとめた、「日本語」の辞典。文字どおりの “辞典” であるため、あまりに雑多すぎて「読み物」としては向いていないが、たまに手に取ってパラパラと捲るには良い本。

 なかでも〈自然〉の項目は、多様な自然現象を個別化して「ことば」にしようと考えた日本人の感性が見て取れて、非常に興味深い。

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インターネット・ブログ

『ネットが生んだ文化〜誰もが表現者の時代』川上量生ほか

 川上量生さんによる監修の下、全8章・計8人の筆者によって「ネットカルチャー」について論じられた1冊。

 その焦点となるのは、序章で語られる「ネット原住民」と「ネット新住民」という区分。ネット上に存在する軋轢の大多数はこの二者間の “文化的衝突” であり、互いの不理解・不寛容によるものである、と。

 ネットの根底に流れる「ネットカルチャー」と価値観は、黎明期に原住民の中で自然発生し、脈々と受け継がれてきたもの。なればこそ、その流れを汲んだ本書は「ネット」を知るための参考書となるのではないだろうか。

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『ネット炎上の研究』田中辰雄、山口真一

 10年以上にわたってネットを賑わせてきた「炎上」の概要と仕組みを紐解いた「入門書」であり、2016年現在における最新の「『炎上』解説本」。

 ネット文化に疎い初心者に勧められるのはもちろんのこと、長年の “ネット民” にとっても、データを用いた調査結果は新鮮かつ驚きに満ちたものとなっていると思しき1冊。

 疑問点はいくつかあるものの、これまで予防策ばかりが語られてきた「ネット炎上」についてデータを用いつつ概説的に俯瞰した書物であり、参考になるのは間違いない。解決策のひとつ「サロン型SNS」は、一考の余地ありかと。

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『ネットメディア覇権戦争〜偽ニュースはなぜ生まれたか』藤代裕之

 世界を騒がせるフェイクニュースの問題と、日本国内のネットメディアの最新事情を紐解いた1冊。「偽ニュースがいかにして生まれたか」を、これまでのメディアの変遷と共に知ることができるため、門外漢でも興味深く読めるはず。

 取り上げられているサービスについては、どれも綿密な取材を経てまとめられているので、説得力も抜群。誰もが「発信者」であり、偽ニュースの拡散に加担しかねない今、ブログでもTwitterでも、日頃から何らかの情報発信をしている人におすすめしたい1冊です。

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『弱いつながり〜検索ワードを探す旅』東浩紀

 一口に「書を捨てよ町へ出よう」で終わってしまうところを、ネットの使い方や個人を規定する環境、異国の地を訪れることで得られる経験など、さまざまな切り口から論じている。

 新しいモノや価値観を探しに行こうとするのなら、その場にインターネットや本といった外部記憶装置は不要だ。もちろん、「旅」を効率的かつ快適に進めようとするのであれば、それら装置の存在が助けになることは間違いない。しかし、そうすることで失うモノもあるのではないか。

 それこそが旅で得られるナマの体験や経験であり、もともと探しに行こうとしていた「価値観」もそのひとつである。情報のもたらす「必然性」を排除し、「偶然性」に身を委ねる――たまにはそんな時間があっても良いんじゃないかと、そう思った。

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『ソーシャルもうええねん』村上福之

 2012年出版。アルファブロガー・アワードも受賞している筆者の過去のブログ記事を、大幅に加筆変更+書き下ろしも含めてまとめ上げた1冊。

 前半は主にネットで見る「数字」のカラクリを概説した内容となっているため、ネット初心者の本かと思いきや、後半はプログラマーの仕事論にも話題が展開。ブログ連載を下敷きにしているがゆえの「ごちゃまぜ感」はあるものの、全体としてはさほど違和感を覚えず読み進めることができた。

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『乗り遅れるな!ソーシャルおじさん増殖中!』徳本昌大、高木芳紀

 インターネット上で積極的にソーシャルメディアを活用する “おじさん” こと、「ソーシャルおじさん」たちがインターネットの使い方を説いた1冊。

 同世代のおじさんに「ソーシャルメディアは仕事にも生活にもプラスになるよ!」とその魅力を説くにとどまらず、具体的な活用方法とSNSの特徴・考え方などに関しても言及。ネット初心者にもおすすめできそうだ。

 2012年末発売ということで少し情報は古めだが、いま読んでも勉強になる部分が多かった。経験豊かな “おじさん” が語るソーシャルメディア論、しっかり勉強させていただこう。

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『ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す〜これからのソーシャルメディア航海術』津田大介

 「初心忘るべからず」ではないが、普段からネットの海にどっぷり浸かっている身体に対して、「とりあえず落ち着け」と肩を叩かれ現状を再確認させてくれる良書。Q&A方式の構成になっており、気負わずスキマ時間に気軽にパラパラ読めるのはありがたい。

 情報の入出力法、文章・表現のバランスに、炎上やネガティブなツッコミに対する考え方など、初心者ブロガーにこそおすすめできそうな1冊。「ブログ」視点で語った内容ではないけれど、その外側に遍在しているSNSの視点から、「情報」の向き合い方を捉え直すことができる。

 いま改めて、「ネットリテラシー」を考えたい人に。

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『節ネット、はじめました。〜「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す』石徹白未亜

 ネットジャンキーである著者が、中毒から脱するために実践した「節ネット」の方法論。中毒者としての体験談に始まり、無用な情報の断捨離を勧めつつ、最終的に「通信費を見直そう!」という結論に落ち着いている。

 ただ、情報の選別にせよ、通信環境の見直しにせよ、「自発的に動かないと流され続けるだけ」という一点では主張が共通しており、またそれに尽きるのではないかとも思える読後感だった。

 「ネット利用」を見直したい人には、参考になる部分もあるのではないかと。

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『小さな会社のWeb担当者のためのコンテンツマーケティングの常識」染谷昌利

 基礎から「コンテンツマーケティング」を学ぶことのできる解説書。

 本当に “知識ゼロ” の人を対象とした噛んで含めるようなやさしい内容になっているため、最初の1冊に最適。ただ逆に言えば、それなりに知識を持っている人には物足りなく感じるかもしれない。

 他方では、 “小さな会社のWeb担当者” を想定読者としつつも、一般的な「個人ブログ」にも置き換えられるポイントが非常に多い、ブログ初心者向けのハウツー本としても読むことができるように個人的には感じた。

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『ブログ飯〜個性を収入に変える生き方』染谷昌利

 巷のテクニック本と比較すると、こちらは「収益化」に焦点を当てた1冊。

 小手先のテクニックや方法論でなく、「ブログで飯を食う」に当たっての大前提となる考え方を示した内容。筆者の熱量も感じられる書き口で、読み物としても純粋におもしろかった。

 序盤には “「鵜呑みにしない」事” を挙げ、本文中では読者視点の大切さ、ファン獲得の考え方を詳細に書いている点が印象的。そういった細やかな視点から、本書それ自体も、「読者」のことを強く考えて論じられた内容であるように感じた。

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『世界一やさしい ブログの教科書 1年生』染谷昌利

 既刊『ブログ飯』が、ブログ運営について「読んで、知る」ための精神論を紐解いた本だとすれば、本書『世界一やさしいブログの教科書』は、精神論と方法論が同居した「読み、知り、考え、学ぶ」本だと言える。

 まさに文字通り、ブログ初心者向けの “教科書” だ。

 真偽の怪しいSEOや、データの伴わない結果論も少なくないネット上の「ブログ論」と比べれば、その信頼性の高さは言うまでもない。加えて、「先輩ブロガーの成功パターン」として、17名にも及ぶブロガーさんへのインタビューが掲載されているのも大きな魅力。ブロガー必読。

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『副業ブログで月に35万稼げるアフィリエイト』タクスズキ

 「自分が好きなこと」や「日常生活の出来事」をブログに記録し収益化する、「副業ブログ」の考え方についてまとめたノウハウ本。

 知識ゼロの状態から順々に方法論を学んでいく「教科書」というよりは、読者一人ひとりに対して必要な知識を与えてくれる「用語集」のような読み心地となっている。

 一部、リスクに対する考え方が言葉足らずであったり、ちょっと煽りすぎなんじゃないかと感じられたりする部分もあった。とはいえ、全体を通して実践的な内容であることは間違いなく、参考になる人も多いように思う。

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『頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書』吉見夏実

 初心者向けのハウツー本とは一線を画した、Webライター向けの「仕事のやり方」をまとめた1冊。

 一口に言えば「すでにWebライターとして活動している人のためのヒント集」といった内容で、クラウドソーシングを中心にライティングをしている人の助けになること間違いなし。

 それ以外のライター・ブロガーにとっても参考になる知識・考え方が多く、その多くがネット上では得られない情報であるように感じました。Webライターとして仕事のやり方に困っている人、活動の幅を広げたい人におすすめの1冊です。

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『旅と日常へつなげる〜インターネットで、もう疲れない。』チェコ好き

 “インターネットで、もう疲れない。” というサブタイトルが示唆的な本書のテーマは、一口に言えば「デジタルデトックス」。現実とネットとの境界線が限りなく薄くなりつつある現代において、インターネットとの付き合い方を示した1冊となっている。

 白か黒かという極論には走らず、メリットも多々あるネットをうまく使うための「付き合い方」を考える内容。「SNS疲れ」から脱出し、自分の内から生まれる「欲望」を持つための手段として、SNSアプリを削除したうえで「旅」に出ることを勧めている。

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『ウェブ時代の書き手に必要な「3つの逆転」~多様化する「書く」ための戦略』堀正岳

 アルファブロガー・堀正岳さんによるライター論。粗製濫造されたコンテンツが跋扈するウェブにおいて、あえて読者を「減らす」ことのススメ。

 あえてコンテンツを絞ることでフィルターを設け、その中でも自分を “選んで” くれた読者と密な関係を築き、価値あるものを提供していくための考え方がまとめられている。

 漠然と感じていたウェブコンテンツの方向性の在り方を言語化してもらったような、すっきりとした読後感。後半部分では「無料」と「有料」の差別化の手法についても端的に示されており、参考になった。

 

『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』倉下忠憲

 ブログ「R-style」の倉下忠憲さんの著書。特定の目的を前提としたノウハウやテクニックではなく、広い意味での「ブログ」の意義と、その続け方について紐解いた1冊。

 さすがは10年選手だけあって地に足の着いた、納得できる内容となっているように感じた。ブログを始めたばかりの初心者はもちろんのこと、本書とはおそらく対極に位置するだろうプロブロガー志望の人にもおすすめしたい。

 何らかの目的や楽しみを持って「ブログ」を運営しているすべての人に推薦できる、ブログの大先輩からの助言本。

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『BlogArts: 書評記事の書き方』倉下忠憲

 読んで字の如く、ブログにおける「書評記事の書き方」を解説した内容。

 アクセスアップなどの数字を重視したものではなく、「書評を書きたいけれど、取っ掛かりが見つからない……」といった人に対して書き方の視点を提供するノウハウ本。

 ひとつの「こうすべき!」を示すのではなく、「このようなやり方もあるから参考にしてみては?」と提案するような書き口で、とても好感の持てる内容だった。

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『Kindleのまとめサイトでどうにかこうにか1000日間生計をたてた話』きんどう

 電子書籍情報サイト「きんどう」の管理人による、サイト運営記録――というよりは、これから新たに「メディア」を立ち上げようとする人に向けた、 “メディア運営虎の巻” に近い内容。

 ネットメディアを運営するにあたっての心構えや方法論など、既存の本ではあまり表立って言及されていない部分も含めて、広く論じているように読めた。ブログ運営にも通じるように感じたので、気になる方はぜひぜひ。

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趣味・芸術・サブカルチャー

『なるほどデザイン〜目で見て楽しむ新しいデザインの本。』筒井美希

 「デザイン」の「デ」の字もわからない自分が、少しでも勉強するべく読んだ入門書。

 サブタイトルに “目で見て楽しむ” と挿入されているとおり、図解・イラスト・写真が多用されていて非常に読みやすかった。各項目で具体的な例示と比較、何が良くて、何が悪いかがしっかりと説明されているため、それこそ「なるほど!」と頷きながら読み進められる。

 とにかく間口が広く、「デザイン」に対する関心を間違いなく強めてくれるだろう1冊。

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『西洋美術史入門』池上英洋

 「美術史」に焦点を当て、美術に関して全く知識のない人でも分かるように一から解説されている良書。その特性と効用を説明するために、数多くの作品が参照されている。

 僕のようなトーシロでも知っている作品があれば、まったく観たこともない作品もあるけれど、それぞれに関して絵の “読み方” が解説されているので、とてもおもしろく読むことができた。「美術史」の最終目標とは、美術作品を介して「人間を知る」こととの話。

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『もうミスらない 脱オタクファッションバイブル』久世

 ファッションに疎い初心者、特に「オタク」を想定読者とした、ファッション入門書。

 “チェック柄のシャツ” に代表される「オタクっぽい服装」の問題点を挙げたうえで、どのような部分に気を付けて服を選んでいけば良いのか、改善方法を提案する内容。基礎中の基礎からイラスト&マンガ付きで説明してくれるので、何も知らない人の「最初の1冊」に最適だ。

 身だしなみの基礎となる知識の説明はもちろんのこと、おすすめのコーディネートや店名も具体的に挙げて提案。すぐにでも行動に移せる点も魅力と言えるだろう。

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『ちぐはぐな身体〜ファッションって何?』鷲田清一

 哲学者である筆者によるファッション論――でありながら、中心にあるのは身体論。「そもそも、人間の身体ってどんなもの?」から始まり、「衣服」と「ファッション」を複数の視点から捉え直す1冊となっている。

 そもそもヒトの身体はちぐはぐなものであり、衣服はそういった不安定な人間に属性を付与し、さまざまな社会的規範のイメージを縫いつけるものである、と。ゆえに、ファッションはそのイメージを “着崩す” ことから始まり、ズレていてもその距離感覚を認識する助けになる。

 ファッション音痴な身としては、本書を読んで随分と楽になった。

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『自転車生活の愉しみ』疋田智

 2001年出版。「自転車ツーキニスト」として有名な疋田智さんの著書。

 自転車の歴史だとか構造だとか小難しい話はそこそこに、とにかく「自転車はこんなにも楽しい!」をアツく語った内容となっている。「解説」よりもエッセイ調の「自転車語り」に紙面を割いているため、ガンガン読み進めることができた。

 「これから自転車に乗る人にその魅力を伝えるべくアツく語ったエッセイ本」として、気になる人はぜひ。

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『茶〜利休と今をつなぐ』千宗屋

 ハードルの高い「茶道」「茶の湯」について、茶道三千家のひとつ・武者小路千家の次期家元が噛み砕いてわかりやすく概説した、入門書的な1冊。

 茶の湯は「インスタレーション」であり、「パフォーミングアート」であるという言説に、今までのイメージをひっくり返された。

 利休に連なる「茶」の歴史と文化、茶器の説明に留まらず、日常生活における立ち位置や考え方などについても書かれており、門外漢の自分でもおもしろく読むことができた。

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『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』柴那典

 「音楽」としては過渡期を超えたような印象はあるものの、人気楽曲の映画化・アニメ化などとメディア展開は今なお活発なボーカロイド文化。そんななか出た本書は、音楽史における「初音ミク」の立ち位置と過程を丁寧に整理した1冊となっている。

 キーワードは、「サード・サマー・オブ・ラブ」と「遊び場」。電子音声の音楽史やインターネット文化の視点からも語られており、読み物としてもおもしろい。ボーカロイドの「これまで」を整理し「これから」を考えるにあたって、本書は大きな力となるものだと思う。

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『アニメを仕事に!〜トリガー流アニメ制作進行読本』舛本和也

 いわゆる「アニメ業界の闇を暴く!」的な本ではなく、制作会社の取締役が書いているれっきとした解説本。読後の印象としても、サブタイトルの “アニメ制作進行読本” という表現がぴったりと当てはまった内容だった。

 それは、これまで持っていた漠然とした知識――作画、原画、絵コンテ、編集、背景――が、すべてピースとなって組み合わさったような感覚。アニメって、こうやってできていたのか!

 本書が特徴的なのは、アニメ制作の中でも「制作進行」の仕事から制作の現場と、業界の四方山話を紐解いている点。ただ単に作業を羅列・解説するだけでなく、それとなくでも実務としての過程が示されているためイメージしやすい。その激務っぷりも容易に想像できてしまうくらいには。

 アニメ『SHIROBAKO』の副読本としても良いかもしれない。会社は違うけれど。

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『僕たちのゲーム史』さやわか

 “スーパーマリオはアクションゲームではない” という衝撃的な言説から始まる本。過去の文献を参照しながら、今ではおなじみとなった人気ゲームを読み解いていく構成は、当時を知らないゲームファンでもワクワクするものだ。

 単純にゲームソフトを追いかけていくだけではなく、ゲームセンターの存在やメディアの変化、時代背景を鑑みた上での考察もなされており、これまで知らなかった「ゲーム史」が自然と浮き上がってくる。

 特に紙面を割いて説明されているのが、「ボタンを押すと反応する」「物語をどのように扱うか」という2つの軸。数十年に及ぶゲームの歴史の中で変わってきたものと、変わらなかったもの。その変遷を解説・検討しつつ、今も僕らの身近にある「ゲーム」について再考を促してくれる。

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読了年別おすすめ本まとめ